季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。
「獏の札(ばくのふだ)」とは、悪夢を食べてくれるとされる中国伝来の霊獣「獏」の絵や文字が描かれたお札のことです。古くから、良い夢を見られるように、あるいは恐ろしい悪夢を避けるためのまじないとして、年の暮れや節分、初夢を見る夜などに枕の下へ敷いて眠る風習がありました。宝船の絵とともに刷られることも多く、新しい年や日々の平穏を願い、安らかな眠りを祈った人々の切実で素朴な暮らしから生まれた冬の季語です。
獏という幻の獣の神秘的な存在感と、「紙のお札」という身近で具体的な手触りとの対比を意識すると、句に深みが生まれます。冷える夜に冷たい紙を枕の下に忍ばせる静かな所作や、布団に入ったときの夜の静けさ、悪夢を怖がる子どもの愛らしい仕草などを丁寧に拾い上げてみましょう。翌朝の目覚めのすっきりとした空気感を描き、お札のご利益を間接的に表現するのも趣があります。
・物や動作:枕、敷く、布団、灯火、寝息、白紙、懐 ・情景や時間:夜気、寒夜、年の暮、除夜、薄闇、静寂 ・心境や感覚:吉夢、安らぎ、無事、息災、眠り