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福田甲子雄

ふくだきねお

作風・特徴

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代表句 (4件)

珊瑚草紅き一面オホーツク
季語: 珊瑚草 (autumn)
【現代語訳】一面が真っ赤に染まった珊瑚草の向こうに、果てしないオホーツクの海が広がっている。 【鑑賞】視覚的な広がりとスケール感が圧倒的な句です。「珊瑚草の赤」と「オホーツク海の青・冷たさ」という雄大なコントラストを大胆に表現しています。北辺の秋の厳しさと華やかさが同時に伝わってきます。
ねぶた流し了へて暗嶺の立ち並ぶ
季語: ねぶと流し (autumn)
【現代語訳】ねぶた流しの行事がすべて終わり、ふと目を上げると、暗闇の中に黒々と連なる山々の峰が静かに立ち並んでいる。 【鑑賞】華やかで幻想的な灯火が消え去った後の圧倒的な静寂を詠んでいます。明かりが失われたことで、周囲を取り囲む山並みの暗さと重みが強調され、祭りのあとの深い寂寥感が胸に迫ります。
高嶺蜻蛉雲の切れ間に輝けり
季語: 高嶺蜻蛉 (autumn)
【現代語訳】湧き立つ山雲のふとした切れ間から日が差し込み、そこを舞う高嶺蜻蛉の体がきらりと輝いた。 【鑑賞】山の天気の急激な変化と、一瞬の光の美しさを捉えた句です。暗緑色のメタリックな翅や胴体が陽光を浴びて一瞬黄金のようにきらめく劇的な情景が、読者の脳裏に鮮やかに浮かび上がります。
つんつくの笛に山霊の集ひ来し
季語: つんつく踊 (autumn)
【現代語訳】つんつく踊りの笛の音に誘われるように、山を守る神霊たちが集まってきたかのようだ。 【鑑賞】つんつく踊りが持つ神事・祈願としての本質に迫った句です。秋の澄んだ闇に響く素朴な笛の音に、自然の霊(山霊)が共鳴して寄り集まってくるような厳かさと、古の風流踊りの精神性を捉えています。