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「正陽(せいよう)」とは、正月の穏やかな日差し、あるいは正月そのものを指す新年の季語です。「正」は正月や年の始まりを、「陽」は太陽の光や巡り来る春の陽気を意味しています。厳しい寒さの中にも、暦の巡りとともに地上へ満ち始める暖かく清らかな光を讃えた言葉であり、万物が新たな生命を宿していく瑞々しいめでたさを象徴しています。
昇る太陽そのものの勢いを詠む「初日」とは異なり、「正陽」は空間全体を包み込む光の質感や、静かで穏やかな空気感を表現するのに適しています。部屋の奥まで差し込むやわらかな日差しや、庭木・軒端を照らす微かな温もりなど、光を受ける身の回りの情景や生きものの姿に焦点を当てることで、新春の静謐な喜びを豊かに描き出すことができます。
・光を受けるもの:白障子、座敷、軒端、庭石、松の枝 ・光の表情や感覚:満つ、和む、透く、温もり、静寂 ・新春の情景:薄茶、屠蘇、筆始、注連飾、初詣の道