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「熨斗(のし)」は、本来「熨斗鮑(のしあわび)」の略称です。古来、アワビの肉を薄く削ぎ、長く伸ばして乾燥させたものは長寿や繁栄をもたらす貴重な縁起物として、神仏へのお供えや祝儀の進物に添えられてきました。時代とともに簡略化され、現在では紅白の紙で包んだ飾り熨斗や、印刷された熨斗紙がおなじみですが、俳句において新年の季語として扱う際は、お正月の晴れやかな贈り物に添えられた飾りや、古式ゆかしい熨斗鮑そのものが持つ清らかでめでたい風情を指します。
単なる包装紙の記号として扱うのではなく、新春の改まった空気感や、祝意の鮮やかさを引き出すのがコツです。紅白や金銀の水引との対比、乾燥したアワビの艶や手触り、あるいは贈り物を受け取ったときの背筋が伸びるような居住まいなどを具体的に描くと、季語が生きてきます。また、「熨斗鮑」として詠むことで、古来の伝統や重厚な新春の儀礼の雰囲気を色濃く表現することもできます。
・色彩や形状を表す言葉(紅白、金銀、色紙、結び、艶、細きなど) ・新春の室内や調度(床の間、三方、桐箱、文机、白木など) ・祝意や動作(寿ぐ、解く、改まる、届く、贈るなど)
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碧の玻璃なる
秋の酒
秋深し
幸を追う道
夕の風
秋宵の
月にたなびく
白きすじ
達磨さん
転んで深き
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たたずめり