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長野県松本市で毎年新春の一月に行われる伝統的な初市のことです。戦国時代、駿河の今川氏によって塩の流通を止められ困窮していた武田信玄の領民に対し、敵対関係にあった越後の上杉謙信が塩を送り救ったという「敵に塩を送る」の故事に由来します。越後からの塩が松本の地に届いた日を祝して塩を商う市が立ったのが始まりとされ、現在では「あめ市」とも呼ばれて、縁起物の飴やだるまを売る露店が立ち並ぶ新年の風物詩となっています。
信州の厳しい寒さのなかで立ち上る、人々の歓声や市場の温かな熱気を捉えるのが基本となります。白く清らかな「塩」の質感や、戦国武将たちの美談に思いを馳せながら、城下町の風情や北アルプスを仰ぐ冬晴れの景色と取り合わせると、新年の季語らしいすがすがしさと歴史の奥行きが生まれます。
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