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炬燵は、冬の寒さを凌ぐための代表的な暖房具であり、三冬を通して親しまれている季語です。室町時代に禅寺などで炉の上に櫓を組み、布団を掛けたのが始まりとされ、江戸時代には庶民の生活に広く浸透しました。現代では電気式の置き炬燵が主流ですが、古くは床を掘り下げて炭火を置いた「掘り炬燵」が一般的でした。体を温める実用性だけでなく、家族や親しい人々が自然と顔を寄せ合う、冬の団欒や生活のぬくもりを象徴する季語でもあります。
単に「温かい」「離れがたい」と詠むだけでは平凡になりがちです。炬燵に入っている人の無防備なしぐさや姿勢、足の触れ合い、あるいは炬燵から出たくないという特有の心理描写を具体的に捉えると共感を呼ぶ句になります。また、部屋の外の吹きすさぶ寒風や雪といった厳しい自然の寒さと、炬燵のやわらかな温もりを対比させることで、室内の穏やかさが一段と際立ちます。
・日常の小物や食べ物:蜜柑、熱い茶、読みかけの本、新聞、テレビ ・生き物や身体の描写:丸まる猫、重たい瞼、居眠り、微睡み ・動作や心理を表す言葉:潜り込む、足を延ばす、動き出せぬ、長居する