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「飾夜具(かざりやぐ)」とは、新年を迎えるにあたって新調されたり、美しく整えられたりした特別な夜具(布団や枕など)のことです。かつては、正月のために晴れ着のように鮮やかな絹の側地(かわじ)で布団を仕立て直し、床の間に飾ったり、新春の眠りに用いたりして年を寿ぐ風習がありました。新しい年の清らかな気配とともに、家族の健康や幸福を祈る心が込められた、華やかでおめでたい新年の季語です。
豪華さや新しさそのものを説明するだけでなく、それに触れたときの感触や、部屋全体の晴れやかな空気を捉えるのがポイントです。真新しい綿のふっくらとした厚み、絹擦れの音、染料の匂いなどに着目すると、実感のこもった一句になります。また、お正月の特別な夜の静けさや、初夢への期待感と結びつけることで、飾夜具の持つ幸福感がより一層際立ちます。
・素材や色合いを表す言葉(紅、緋色、羽二重、白縮緬、絹擦れ、ふくよか) ・正月の夜の情景(初夢、年頭の夜、松の内、寝殿、灯火) ・感触や状態(温もり、重み、芳しき、枕辺)