糸繰魚

糸繰魚

いとくりうお

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意味・由来

「糸繰魚(いとくりうお)」は、カサゴ目ホウボウ科の魚「ホウボウ」の別名で、三冬(冬全体)の季語です。鮮やかな赤色の体と、鳥の羽のように大きく美しい胸鰭が特徴の白身魚です。胸鰭の下部にある数本の筋(遊離軟条)を足のように動かし、海底を這い歩く姿が、糸車を回して糸を繰り出している手つきに似ていることからこの愛称がつきました。冬から初春にかけて脂がのって非常に美味とされ、冬の味覚としても親しまれています。

この季語で詠むコツ

「糸繰り」という言葉が持つ、古風な手仕事の風情や静けさを活かすのがコツです。海底を手繰るように歩く生態の面白さに着目するか、あるいは冬の食卓を彩るご馳走として捉えるか、視点をはっきりさせましょう。「ホウボウ」と詠むよりも繊細でどこか哀愁や情緒が漂うため、海の底の冷たさや、冬の夜の静けさといった情景と重ね合わせると詩情が深まります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・海底、砂底、波、網、潮煙 ・糸車、手繰る、機織り、朱色、鰭 ・夕餉、小鍋、煮付け、吸物、湯気

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