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「ホップ摘む」は、ビールの苦みや香りの主原料となるホップの毬花(まりばな)を収穫する作業を指す秋の季語です。ホップは冷涼な気候を好む蔓性の植物で、日本では北海道や東北地方を中心に栽培されています。晩夏から初秋にかけて、高く張られた支柱に茂る緑のカーテンに、薄緑色をした松かさのような実が鈴なりになります。これを手作業や機械で収穫する時期には、畑一面に爽快で独特な青い苦味の香りが立ち込め、北国に豊かな実りの秋が訪れたことを告げます。
ホップ摘みの現場にある「五感」に着目して詠むと、生き生きとした句になります。とくにホップ独特の清々しい芳香や、収穫する人の指先に付くヤニの粘り、頭上高くから蔓を引き下ろすときの葉擦れの音などを捉えると臨場感が出ます。また、作業に勤しむ人々の活気や、澄み渡る秋空、心地よい涼風といった北国ならではの清涼な風景と取り合わせるのも効果的です。後に豊かな一杯になるという恵みの実感を込めて詠んでみましょう。
・指先、掌、籠(かご)、脚立、作業着 ・青空、夕風、北国、畑、乾く ・ほろ苦し、青き匂い、みどり、香る