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雲の峰 の検索結果: 計 19

季語 (10)

祝融

summer

しゅくゆう

意味・由来 「祝融(しゅくゆう)」は、中国神話に登場する南方の火を司る神(火神)の名です。古代中国の思想である「五行説」において、南方は「夏」に配されることから、祝融は「夏の神(夏帝)」としても崇められてきました。俳句においては、この由来から「夏の季節そのもの」や「夏の厳しい暑さ(猛暑)」を表す、非常に格調高い夏の季語として用いられます。また、歴史的には「火災」を指す言葉としても使われることがあります。 この季語で詠むコツ 「祝融」という言葉は、漢語らしい硬質で重厚な響きを持っています。そのため、単に「暑い」と詠むよりも、神話的なスケールの大きさや、自然の猛威に対する畏怖を表現するのに適しています。 詠む際のコツは、この言葉が持つ「格調高さ」や「熱量」に負けない、力強い言葉を取り合わせることです。また、現代の日常的な光景にあえて「祝融」という古風で壮大な言葉をぶつけることで、独特の緊張感や批評性、ユーモアを生み出すこともできます。 相性のいい言葉・取り合わせ スケールの大きな自然:雲の峰(入道雲)、大河、天、炎天下、日輪 格調高い動詞・形容詞:猛る(たける)、傲る(おごる)、熾り(おこり)、赫たり(かくたり) 現代的な無機物との対比:ビル街、アスファルト、コンクリート、鉄塔

入道雲

summer

にゅうどうぐも

意味・由来 夏の強い日差しによって発生する、巨大で力強い積乱雲のことです。大坊主(入道)の頭のように盛り上がる姿からその名が付きました。青空に白くそびえ立つ様は夏の盛りの象徴であり、夕立や雷の前触れとしても力強い自然の威力を感じさせます。 この季語で詠むコツ 「大きくて白い雲だ」という視覚描写のみに留まらず、雲の下に広がる影の濃さや、これから来る夕立への予感、あるいは地上の静寂と天空で発達し続ける雲の動的なエネルギーを対比させると、ダイナミックな句になります。 相性のいい言葉・取り合わせ 時候:炎天、夕立前 地理:青田、海原 生活:麦茶、帰路 傍題 雲の峰(くものみね)、峰雲(みねぐも)、雷雲(らいうん)、積乱雲(せきらんうん)

青北風

autumn

あおぎた

意味・由来 「青北風(あおぎた)」とは、初秋から仲秋にかけて、澄み渡った青空のもとで吹き渡る北寄りの風を指す季語です。もともとは瀬戸内海や西日本の漁師たちが使っていた風位呼称(海の言葉)に由来し、俳諧の世界に取り入れられて定着しました。冬の厳しく吹き荒れる「北風(きた)」や「木枯らし」とは異なり、どこか爽やかで透明感があり、夏の名残を吹き払って本格的な秋の訪れを告げる、清冽で力強い風情を持っています。 この季語で詠むコツ 青北風の最大の魅力は「色彩感」と「空気の清涼感」にあります。「青」という言葉が示すように、晴れ渡った高くて青い空や、風を受けて青く輝く海原の情景と非常に相性が良いです。また、夏のぬるい風から秋の引き締まった冷気へと移り変わる「肌触り」や、草木・洗濯物・船の帆などが勢いよくはためく「動的な描写」を取り入れると、秋風の爽快さと力強さを生き生きと表現できます。 相性のいい言葉・取り合わせ ・視覚・色彩:青空、碧海、白波、帆、岬、雲の峰、島の影 ・体感・聴覚:肌寒、潮鳴り、風鳴り、乾く、はためく ・生活・人事:出船、港、干し網、旅衣、灯台

秋来る

autumn

あきくる

意味・由来 「秋来る(あきくる)」は、暦の上で立秋を迎え、あるいは夏の厳しい暑さの中にふと秋の気配が感じられる瞬間をとらえた初秋の季語です。「秋立つ」「秋に入る」「秋初む」などと同じく、季節の大きな変わり目に対する心の動きを表します。猛暑のただ中にありながら、朝夕の風の涼しさや虫の声、空の高さなどに、確かに秋が訪れたと気づく繊細な感受性が込められた言葉です。 この季語で詠むコツ 「秋来る」という言葉自体に「季節の到来への気づき」が含まれているため、句の中にさらに「気づく」「知る」などの説明的な動詞を重ねないことがポイントです。目に見える変化だけでなく、肌をなでる風の冷たさ、夜更けの静けさ、日差しの角度の変化など、五感でとらえた具体的なささやかな現象と取り合わせることで、季節の移ろいの実感を鮮やかに描くことができます。 相性のいい言葉・取り合わせ ・日常の動作や生活感のある言葉(「夕餉」「うがい」「湯あがり」「窓開く」など) ・かすかな気配や感覚(「夜風」「朝露」「夕影」「音」「気配」など) ・空間や自然の広がり(「空」「山」「雲の峰」「水」など)

秋立つ

autumn

あきたつ

意味・由来\n「秋立つ」は、暦の上で秋の始まりとなる「立秋(8月7日〜8日頃)」を迎えることを意味する初秋の季語です。「立秋」が暦上の節気という客観的・概念的な響きを持つのに対し、「秋立つ」は季節が確かに秋へと移り変わった瞬間や、その兆しを捉えた情緒的・動的なニュアンスを帯びています。カレンダー上は秋になっても、現実には猛暑が続く時期ですが、朝晩の風の吹き抜け方や陽射しの傾き、虫の音など、かすかな変化の中に秋の気配を敏感に見出す日本人の繊細な美意識から生まれた言葉です。\n\n### この季語で詠むコツ\n「秋立つ」を詠む際は、猛烈な残暑との「対比」や、五感で感じる「微かな季節の兆し」に注目するのがコツです。目に見える風景全体はまだ真夏であっても、ふとした瞬間に肌をかすめる風の冷たさ、空の青さの深まり、雲の形の変化、あるいは日暮れの早まりなど、五感で捉えた小さな違和感や気付きを描くことで、季語が持つ「立ち現れた秋」の実感が鮮やかに立ち上がります。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・天候・自然:風、朝夕、夕暮、雲の峰、水音、木々の葉、影\n・生活・感覚:机、灯火、素湯、手紙、衣、ひやりと、静けさ\n・心情・動作:見出だす、触る、置く、驚く、澄む

秋づく

autumn

あきづく

意味・由来\n「秋づく(あきづく)」とは、季節の移ろいとともに、周囲の景色や空気、草木などがしだいに秋めいてくる、秋らしい気配を帯びてくる様子を表す季語です。「づく(付く)」は「~の様子を帯びる」という意味の接尾語で、厳しい夏の暑さが和らぎ、風の冷たさや朝夕の光の加減、虫の声などに秋の訪れを感じ取ったときの繊細な心の動きが込められています。晩夏から初秋にかけての、季節の変わり目の微妙な変化を捉えるのに最適な言葉です。\n\n### この季語で詠むコツ\n「秋づく」自体に「秋らしくなる変化の過程」が含まれているため、目に見える変化だけでなく、風の感触、物音、光の陰影、水や空気の冷たさなど、五感でとらえた微細な変化と取り合わせるのがコツです。「秋づきぬ」「秋づけり」「秋づくや」などの形を活用し、何を見て、あるいは何を感じて「あ、秋になったな」と実感したのか、具体的な事物を一つ配置することで、実感を伴う奥行きのある一句になります。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・自然・天候:水、風、夕暮、雲の峰の崩れ、木漏れ日\n・生活・身の回り:紙の音、灯火、衣替え、素足、簾(すだれ)\n・動詞・形容詞:澄む、冷ゆ、暮る、深まる、細る

鷹打所

autumn

たかうちどころ

意味・由来 「鷹打所(たかうちどころ)」とは、鷹狩りに用いるための鷹(主にオオタカやハイタカなどの若鳥)を捕らえる仕掛けを施した場所のことです。秋になると北方から山越えをして南へと渡る鷹を捕獲するため、見晴らしの良い峠や山の尾根などに網を張り、近くに潜むための「鷹打小屋」を設けました。秋の澄み渡る大空を背景に、野生の猛禽類と対峙する猟人の気迫や、山岳地帯の雄大で静謐な気配を感じさせる秋の季語です。 この季語で詠むコツ 鷹そのものの勇壮な姿だけでなく、鷹を待つ猟人の研ぎ澄まされた緊張感や、山々の秋の深まりといった「場の空気」に焦点を当てると深みが出ます。山肌を渡る冷たい秋風、尾根から見下ろす広大な風景、紅葉や枯れ草の様子などを組み合わせることで、自然の厳しさと人間の営みの対比を鮮やかに描き出すことができます。 相性のいい言葉・取り合わせ ・山の景物:尾根、峠、岩肌、峰、枯葛、夕紅葉 ・天候や自然現象:秋晴、秋風、夕日、朝霧、雲の峰 ・情景描写の語:研ぎ澄ます、潜む、仰ぐ、日和、煙

autumn

はいたか

意味・由来\n「鷂(はいたか)」は、タカ科の比較的小型の猛禽類で、ハトほどの大きさの鳥です。秋になると北方から越冬のために暖地や平野部へと渡ってくること、また古くから秋の澄んだ空を素早く飛ぶ姿が親しまれてきたことから、秋の季語とされています。体色は背が灰褐色(あるいは青灰色)で腹に細い横縞があり、この毛色から「灰鷹(はいたか)」と名付けられたと言われています。古来、鷹狩りではその小回りの利く軽快な飛翔と鋭い狩りの腕前が重宝され、特に雌が珍重されました。\n\n### この季語で詠むコツ\n大空を雄大に旋回するオオタカや鷲などに比べ、鷂は林の木々の間を縫うように低空を猛スピードで飛翔し、小鳥を奇襲するのが特徴です。そのため、詠む際には「鋭敏さ」「スピード感」「張り詰めた緊張感」を意識すると、この鳥らしい生彩が生まれます。獲物を狙う鋭い眼光や、青く澄み渡る秋の空を一閃する影、あるいは梢でじっと息を潜める冷ややかな静寂など、動と静の対比を意識して描写してみましょう。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 空・光:秋晴、秋澄む、白日、夕茜、雲の峰去る\n- 地形・植物:梢、雑木林、小松原、枯野、ススキ\n- 動作・情景:一閃、翻る、見透かす、羽風、小鳥のざわめき

初風

autumn

はつかぜ

意味・由来\n「初風(はつかぜ)」とは、立秋を迎えて初めて吹く秋の風を指す初秋の季語です。暦の上で秋になったとはいえ、まだ厳しい残暑が続くころ、ふとした瞬間に肌を撫でる涼やかな一筋の風を意味します。古くは『古今和歌集』をはじめとする古典和歌の時代から詠まれており、猛暑が和らぐかすかな安堵感とともに、やがて訪れる本格的な秋の寂しさの兆しをも予感させる、非常に繊細で情感豊かな季語です。\n\n### この季語で詠むコツ\n「初風」を詠む際は、大げさな天候の変化ではなく「身の回りのささやかな気配」に着目するのがポイントです。ただ「涼しい」と直接説明するのではなく、風が触れたもののわずかな揺れや音、日常の無意識な動作を描き出すと効果的です。例えば、手にしていた団扇を思わず置く、ふと首筋に冷気を感じる、庭の草の葉先がかすかにそよぐといった、小さな発見を写し取ることで、秋の訪れを敏感に感じ取った余情が生まれます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 生活・道具:扇、簾(すだれ)、窓、襟元、湯上がり\n- 自然・景物:露、梢、水面、夕暮れ、雲の峰、草の葉\n- 動作・感覚:触る(触る)、置く、立ちそめる、ふと、かすかに

仏歓喜日

autumn

ぶつかんぎび

意味・由来 「仏歓喜日(ぶつかんぎび)」とは、陰暦7月15日(現在では8月15日などのお盆の時期)を指す秋の季語です。「歓喜日(かんぎび)」とも呼ばれます。仏教では、僧侶たちが雨季の間に一堂に集まり、外に出ず修行に励む「安居(あんご)」という習慣があります。その修行が明ける最終日が7月15日であり、修行を無事に成し遂げ、自らの過ちを告白して清らかになった弟子たちの姿を見て、諸仏が大いに喜んだという伝承に由来します。また、この日に供養を行うことで先祖の苦患を救うことができると説かれた『盂蘭盆経』の物語(目連救母)とも結びついており、お盆の行事と深く関わる仏教的で神聖な節目です。 この季語で詠むコツ お盆(盂蘭盆会)と同じ時期の季語ですが、「盆」が民俗行事や先祖供養の家庭的な情景に向きやすいのに対し、「仏歓喜日」は修業の成就や仏の慈愛、寺院の厳かな空気感、そして魂が救われる歓びという宗教的・精神的な深みを持っています。ただ嬉しいという感情を直接言葉にするのではなく、修行明けの晴れ晴れとした空気、静まり返る寺院の境内の佇まい、響き渡る読経の声や鐘の音などを通して、仏と人が響き合う清浄な歓喜を描くのがポイントです。 相性のいい言葉・取り合わせ 仏事や寺院にまつわる言葉と大変親和性があります。例えば「経(きょう)」「鐘」「線香」「青筵(あおむしろ)」「庫裏(くり)」「僧」「白蓮」などの寺院の風物や仏具は、場の荘厳さを際立たせます。また、初秋の澄んだ空気感や季節の移ろいを表現するために「朝風」「初秋の光」「雲の峰」「青空」などの自然描写を取り合わせることで、修行を終えた僧たちの清々しい心境と仏の喜びに満ちた情景を鮮やかに詠み上げることができます。

俳句 (9)

広野行く 身に近づくや 雲の峰

祝融のゆくへや雲の峰のぼる

雲の峰幾つ崩れて月の山

黍引くや浅間につづく雲の峰

こなぎ咲く田や青空に雲の峰

夏書果つ山門を出る雲の峰

解夏の日や僧等旅立つ雲の峰

旋覆花や日毎に遠き雲の峰