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季語辞典
水田正秀
俳
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水田正秀
みずたまさひで
作風・特徴
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代表句 (5件)
山法師木の葉衣の時雨哉
季語: 木の葉衣 (autumn)
『【現代語訳】比叡山の山法師が、まるで降りかかる落ち葉を衣としたかのような姿で、晩秋の時雨の中を歩んでいる。 【鑑賞】墨染の衣をまとった僧に色とりどりの落葉が降りかかり、時雨に濡れている情景を描いています。山僧の無骨でストイックな佇まいと、色褪せゆく秋の美しさが対比された、絵画的な趣のある一句です。』
駒迎ふ逢坂山や秋の風
季語: 駒迎 (autumn)
『【現代語訳】かつて駒を迎えた逢坂山よ、いま吹き渡っている秋の風の涼やかさよ。 【鑑賞】蕉門の俳人・水田正秀による句です。「逢坂山」という由緒ある歌枕と「秋の風」を取り合わせることで、歴史の面影を残す関所に吹き抜ける風の冷涼さと、吹き過ぎた時代の変遷を静かに噛み締める味わいがあります。』
青匏や夜雨に太る棚の下
季語: 青匏 (autumn)
『【現代語訳】青匏が実る棚の下で眺めていると、夜に降る秋雨の恵みを受けて、実がいっそう丸々と太っていくようだ。 【鑑賞】夜のしっとりとした雨音と、雨を吸って育つ植物の瑞々しい生命力を捉えた一句です。「夜雨に太る」という表現によって、青匏の力強く豊かな成長ぶりが実感できます。』
網代打つ音や夜寒の宇治の里
季語: 網代打 (autumn)
『【現代語訳】夜の寒さが身にしみる宇治の里に、川瀬で網代を打ち込む木槌の音が澄み渡って響いている。【鑑賞】夜寒の静けさと、宇治川の水音を破るように響く網代打の音が見事に対比されています。古歌の伝統を踏まえつつ、晩秋の寒冷な夜の気配を聴覚的に美しく切り取った一句です。』
高羽籠鷹の鳴く夜の時雨かな
季語: 高羽籠 (autumn)
『【現代語訳】高羽籠の中から鷹が鋭く鳴く声が響く、この夜の時雨の寂しさよ。【鑑賞】夜の静寂の中に降る冷たい時雨と、籠の中で突如響く鋭い鷹の鳴き声との対比が見事です。秋深まる夜の寒々とした孤独感と緊張感が鮮明に描かれています。』
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