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葛籠葛(つづらかずら)は、ツヅラフジ科の落葉つる性木本の総称で、主にオオツヅラフジやアオツヅラフジなどを指します。その名の通り、つるが非常に丈夫でしなやかなため、古くから衣服などを収納する「葛籠(つづら)」を編む材料として重宝されてきました。初夏になると、他の木々や岩肌に長くつるを伸ばしてしっかりと絡みつき、目立たないながらも黄緑色の小さな花を房状に咲かせます。山野の力強い生命感や、人の暮らしに寄り添ってきた民具の歴史を感じさせる夏の季語です。
派手な花を愛でるというよりは、つるの伸びゆく力強さや、木や岩に絡みつく造形美に注目するのが効果的です。深山や古びた垣根などの静かな風景と取り合わせることで、野趣あふれる落ち着いた情景を描き出すことができます。また、かつて葛籠を編んでいた人々の手仕事や里山の暮らしに思いを馳せ、時間の重みを表現するのも味わい深いアプローチになります。
・岩肌、古木、柴垣(つるが這う対象物) ・木漏れ日、青嵐、山道(夏の自然環境) ・絡む、編む、しなやか、伸びる(つるの性質や動き)