螺

螺

つぶ

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意味・由来

「螺(つぶ)」は巻貝の古称であり、新年の季語としては正月の祝儀膳や酒の肴として用いられる小貝を指します。螺は「粒」に通じることから五穀豊穣や子孫繁栄を願う縁起の良い食べ物とされ、殻から身をくるりと引き出していただくことから「福を引き出す」というめでたい意味も込められてきました。おせち料理や初春の宴に並ぶ素朴な一品であり、新しい年の平穏と実りを寿ぐ清々しい季語です。

この季語で詠むコツ

新年の華やかな食卓の片隅にある、どこか懐かしく控えめな存在感を捉えるのがコツです。楊枝を使って殻から身を静かに引き抜く手の動きや、殻どうしが触れ合って鳴る乾いた音、立ち上る醤油や磯の香りなど、五感を生かした具体的な描写を意識してみましょう。豪勢なご馳走だけでなく、小さくも味わい深い螺に目を向けることで、温かな家庭の団らんや新年の穏やかな時間を巧みに表現できます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・食膳の道具や所作:楊枝(ようじ)、小鉢、箸先、引き抜く、盛る ・正月の情景:祝膳(いわいぜん)、屠蘇(とそ)、箸初(はしぞめ)、初春(はつはる) ・味覚や感覚:磯の香、かすかな音、滋味、かみしむ

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