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「大福(おおふく)」は、元日や正月に一年の無病息災と幸福を祈っていただく祝いのお茶「大福茶(おおぶくちゃ・おおふくちゃ)」のことを指す新年の季語です。「大服」とも書きます。平安時代、京都で疫病が流行した際に空也上人が茶を施して人々を救い、これにあやかって村上天皇が正月に茶を服された「皇服茶」が始まりとされています。のちに縁起の良い「大福」の字が当てられるようになりました。煎茶や白湯に、おめでたい結び昆布や梅干しを入れていただくのが習わしです。なお、日常的な和菓子である「大福餅」のことではない点に注意しましょう。
元日の朝の清らかな静けさや、家族で交わす新年の挨拶、健康を祈る温かな気持ちを素直に詠み込むのがおすすめです。立ち上る湯気の白さ、茶碗の中の梅干しの赤や昆布の緑といった色彩、口に含んだときのほのかな塩気や渋みなど、五感に訴えかける描写を添えると、お正月の改まった空気感と家庭的な温もりが鮮やかに立ち現れます。
・具材や器(梅干、結び昆布、白磁、汲出茶碗) ・五感の描写(湯気、香ばし、ほのかな塩味、熱し、啜る) ・新年の情景(元日、初明り、座敷、静けさ、寿ぐ) ・所作や想い(息災、両手、喫す、健やか)