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「鵲初めて巣くう(かささぎはじめてすくう)」は、中国の暦に伝わる七十二候で、二十四節気「小寒」の次候にあたる「鵲始巣」に由来する季語です。新暦の一月十日頃、寒の入りを過ぎて寒さが本格化していく時期にあたります。なお、日本で現在使われている七十二候では、小寒の次候は「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」です。一年で最も寒さが厳しくなっていく頃ですが、自然界の鳥たちはかすかな春の気配を敏感に察知し、カササギが高木に小枝を集めて巣作りの準備を始めます。凍てつく真冬の寒さのなかで、静かに動き出す生命の営みや、巡り来る春の予兆を感じさせる美しい言葉です。
まだ寒風が吹きすさぶ厳しい冬の情景と、鳥が始める「微かな春の息吹」との対比を意識して詠むのがポイントです。枯れ木や凍てつく空といった寒々しい背景の中に、小枝をせっせと運ぶ鳥の生き生きとした姿を捉えることで、句に鮮やかな動きと希望が生まれます。「まだ寒さは続くが、季節は確かに進んでいる」という自然への信頼や前向きな感情を取り合わせると、奥行きのある作品に仕上がります。
・自然や空模様:寒空、冬日、枯枝、朝茜、朝霜 ・鳥の動きや巣の素材:高枝、小枝、くちばし、運ぶ、羽音 ・情景や感情:かすかな兆し、光、息吹、待ちわびる、見上げる