初弾

初弾

はつひき

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意味・由来

「初弾(はつひき)」とは、新年を迎えて初めて箏(こと)や三味線、琵琶などの弦楽器を爪弾くことを指す新年の季語です。「弾初(ひきぞめ)」とも呼ばれます。昔から芸道においては、正月二日や初稽古の日にその年の上達と無病息災を願い、心身を清めて最初の音を奏でる習わしがありました。現代では和楽器だけでなく、ピアノやギターなどを新年に初めて弾く場面にも用いられます。新春の澄み渡った空気の中に、一年の始まりを告げる凛とした音色が響き渡る風情を持っています。

この季語で詠むコツ

最も大切にしたいのは「音の清らかさ」と「演奏する人の心の緊張感」です。ただ楽器を弾いている様子を説明するのではなく、新年の澄んだ空間に音がひとつ響いたときの静寂との対比を描くと、初弾らしさが際立ちます。また、調弦(音合わせ)をする指先の動きや、楽器に落ちる新春の柔らかな日差しなど、視覚的な要素を重ねることで、聴覚と視覚が響き合う奥行きのある句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・動作や身体の描写:爪、指先、調弦、息をのむ、撥(ばち) ・空間や光の情景:明澄、障子、静寂、床の間、座敷 ・心情や感覚:厳か、凛たり、響き渡る、清ら

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