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枝豆は大豆の未熟な緑色の豆を莢(さや)ごと収穫したものです。かつては枝についたまま茹でて道端などで売られていたことから「枝豆」と呼ばれるようになりました。現代では夏場のビールの友として親しまれていますが、旧暦の農事暦においては秋(初秋〜中秋)に実るため、俳句では秋の季語となります。特に旧暦八月十五日の「中秋の名月」は里芋を供える「芋名月」と呼ばれるのに対し、九月十三日の「十三夜」は枝豆や栗を供えることから「豆名月」とも呼ばれ、月見の行事とも深く結びついています。
枝豆を詠む際は、茹でたての鮮やかな緑や湯気、塩粒の白さ、指先で莢から豆を押し出す動作など、五感(視覚・触覚・味覚・嗅覚)を捉えた描写を意識すると句が生き生きとします。また、現代的な晩酌の気軽な風景だけでなく、月見の供え物としての風情や、実りの秋を迎えた農村の長閑さ、家族の団欒など、情景の広がりを意識して取り合わせると深みが生まれます。