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吉分大魯

よしわけたいろ

作風・特徴

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代表句 (2件)

九月蚊帳あはれともなき夜寒かな
季語: 九月蚊帳 (autumn)
【現代語訳】九月に吊る蚊帳は風情があるというほどのものでもなく、ただ身に染みる夜の寒さを感じるばかりである。 【鑑賞】江戸中期の俳人・大魯の句。「あはれともなき」と突き放すことで、詩的な感傷に浸る余裕すらない晩秋の冷え冷えとした現実感を浮き彫りにしています。蚊帳の緑の薄布が寒風を防ぐにはあまりにも頼りなく、夜寒の厳しさを一層引き立てています。
番船の纜とくや秋の風
季語: 番船 (autumn)
【現代語訳】いよいよ新酒を積んだ番船のつなぎ綱が解かれ、激しい秋の風を受けて勢いよく船出していった。\n【鑑賞】港をつなぎ止めていた纜(ともづな)を解いた瞬間、船出の緊張感と秋風の鋭さが一気に立ち上がります。新酒を江戸へ一番乗りで届けようとする水主たちの意気込みと、厳しい秋の海原へと挑むダイナミズムが見事に捉えられています。