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榎本其角

えのもときかく

作風・特徴

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代表句 (3件)

小鴫立つや入江の汐の引くまゝに
季語: 小鴫 (autumn)
【現代語訳】入江の潮が引いていくのに合わせて、小鴫がふわりと飛び立っていった。 【鑑賞】潮の満ち引きという大きな自然の動きと、それに寄り添って生きる小鴫の軽やかな身のこなしを見事に捉えています。引き潮の静かな入江に秋の深まりと静寂を感じさせる一句です。
神輿行過て秋の暮なる王子かな
季語: 王子権現祭 (autumn)
【現代語訳】神輿の行列が通り過ぎていき、あたりにはふっと静けさと秋の夕暮れの寂しさが漂う王子権現であることよ。 【鑑賞】祭りの最高潮である神輿の渡御が終わり、急に訪れた秋の夕暮れの寂寥感を対比させた其角らしい江戸情緒豊かな一句です。
灯籠見や月待つほどの宵の口
季語: 灯籠見物 (autumn)
【現代語訳】灯籠を見物に出かけたが、ちょうど宵の月が空に昇るのを心待ちにするような、まだ暮れきらない宵の口であることよ。 【鑑賞】これから本格的な夜を迎え、灯籠の光が冴えてゆく時間帯の期待感を詠んでいます。江戸座らしい洒脱な視点で、暮れなずむ空の明るさと、やがて始まる灯籠と月の競演を予感させる軽やかな句です。