偸立鳥

偸立鳥

ぬすたつとり

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意味・由来

「偸立鳥(ぬすたつとり)」は、冬の水辺に見られる「鴨(かも)」の異称であり、趣深い冬の季語です。「偸」は盗むという意味を持ち、鴨が人の気配を敏感に察知して、まるで盗み足のように音もなく、あるいは出し抜けに水面から飛び立つ習性に由来しています。古くから詩歌において、鴨の強い警戒心や、冬の水辺の静寂を破る一瞬の羽ばたきを印象的に表現する言葉として親しまれてきました。

この季語で詠むコツ

単に「鴨」と詠むよりも、不意の動きや張り詰めた緊張感、そして飛び立った後の静けさを際立たせることができます。池や沼、川の淀みなどの静まり返った冬の風景を背景に置き、鳥が飛び去ったあとに広がる波紋や、取り残された冷たい空気を描写すると効果的です。視覚だけでなく、飛び立つ気配や水音の余韻を五感で捉えて詠むことで、初心者の方でも奥行きのある情景を描き出すことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・水辺の景:枯葦、水輪、入江、沼の面 ・静けさと気配:不意、羽音、朝靄、残照、静寂 ・冬の風情:寒暮、底冷え、凍つ、冬日

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