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「鵲巣をくいそむる(かささぎすをくいそむる)」は、二十四節気の大寒の末候にあたる七十二候の一つで、冬の終わりを告げる時候の季語です。新暦では一月三十日頃から二月三日頃にあたります。一年で最も寒さが厳しい時期でありながら、鳥の鵲(カササギ)が春の繁殖期に向けて高い木の梢に小枝を運び、巣を作り始める頃を意味します。古代中国の暦に由来し、極寒の自然界の中でいち早く春の気配を察知して動き出す鳥たちの生命力を表しています。
九音という長い季語ですので、無理に十七音の定型へ押し込めようとせず、上五から中七にかけて配置したり、調子を整える工夫が必要です。真冬の冴え返る寒風や枯れ木の寒々しさといった「冬の厳しさ」と、命を育む準備を始める「微かな春の兆し」を対比させて詠むと、情景に深い陰影と温かみが生まれます。大空を仰ぐ視線や、冷たい風の中でせっせと小枝を運ぶ鳥のひたむきな姿を描き出すのがポイントです。
・空や木々の情景:枯木立、寒空、高枝、梢、寒夕焼 ・春の予兆を感じる言葉:薄日、かすかな光、風の音、日ざし ・鳥の動きを表す動詞:運ぶ、渡る、集む、見上ぐる