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神尾久美子

かみおくみこ

作風・特徴

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代表句 (2件)

蔓珊瑚二つの眼をひらきけり
季語: 蔓珊瑚 (autumn)
【現代語訳】蔓珊瑚の実が赤く熟し、その先端に残る二つの花の跡が、まるでぱっちりと二つの眼を見開いたかのようだ。 【鑑賞】ツルアリドオシの実は二つの花が合わさって結実するため、先端に二つの窪み(萼の跡)が残ります。その植物としての特徴を「二つの眼をひらきけり」と捉えた、極めて観察眼の鋭い名句です。小さな赤い実に宿る愛らしさと、秋の深まりを感じさせる生命感が鮮烈に描かれています。
花笠のゆれつつ紅を深めゆく
季語: 花傘祭 (autumn)
【現代語訳】踊りとともに花笠が揺れ動くにつれて、その笠の紅花の赤さが宵闇のなかで一段と深みを増していく。 【鑑賞】花笠につけられた紅花の赤色が、夕暮れから宵へと移ろう光の変化のなかで、いっそう鮮烈に浮かび上がる瞬間を捉えています。笠のしなやかな動きと色彩の深まりが詩情豊かに重なり合い、艶やかで美しい祭りの余韻を漂わせています。