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「蒟蒻玉(こんにゃくだま)」は、こんにゃくの原料となる地下の球茎のことです。サトイモ科の多年草で、春に種芋を植え付け、秋の終わりから冬にかけて掘り起こされます。数年かけて大切に育てられた蒟蒻玉は、冬の農村で収穫され、寒風の中で水洗いされたり加工場へと運ばれたりします。ゴツゴツとして黒く、泥のついた武骨でたくましい姿は、冬の土の力強さや農作業の厳しさを伝える風物詩として古くから親しまれてきました。
蒟蒻玉を詠む際には、その「重量感」「触感」「独特な不恰好さ」を五感で捉えるのがポイントです。普段目にする白くてみずみずしい板こんにゃくの姿とは大きく異なる、土塗れの荒々しい質感や、持ち上げたときのずっしりとした重みを写生してみましょう。また、凍てつく冬の空気や、収穫・選別を行う土間の静けさなど、周囲の寒さを際立たせる背景を取り合わせると、より生活感や冬の実感が深まります。
・触覚・量感を表す言葉(重し、ずしりと、ごつごつ、泥の冷たさ) ・作業や道具に関する言葉(土間、筵、計り、洗ふ、掘り出す) ・冬の情景を表す言葉(寒風、日暮、霜、凍つ)