1661年 - 1738年

上島鬼貫

うえじまおにつら

作風・特徴

「誠の俳諧」を追求した飾らない真実の表現。技巧や機知に頼らず素直で力強い上方的句風が特徴。「東の芭蕉 西の鬼貫」と並び称された独自の境地を持つ。

生涯・略歴

江戸前・中期の俳人。摂津国(現・兵庫県伊丹市)生まれ。芭蕉とは独立した立場で「誠の俳諧」を追求し、飾らない真実の感情表現を重視した独自の境地を開いた。「人並に花見るならば難波かな」など素直で力強い句が多く、技巧や機知に頼らない誠実な俳風は高く評価されている。芭蕉と双璧をなす存在とも称され、上方俳諧の良心として後世に多大な影響を与えた。

代表句 (8件)

大旦 昔吹きにし 松の風
曙や 麦の葉末の 春の霜
鶯や 梅にとまるは 昔から
花散って 又しづかなり 園城寺
飛ぶ鮎の 底に雲ゆく 流れかな
涼風や 虚空に満ちて 松の声
行水の 捨てどころなし 虫の声
盗人の 塚もむさるる 夏の草