1672年 - ?

浪化

ろうか

作風・特徴

穏やかで流麗な句風。水や自然の流れを好んで詠む清雅な作風で、上方的な柔らかさと僧侶的な静けさが共存するとされる。

生涯・略歴

浪化(ろうか、寛文11年12月17日(1672年1月16日)- 元禄16年10月9日(1703年11月17日))は、江戸時代中期の浄土真宗の僧・俳人。父は東本願寺14世法主琢如。幼名は正丸。

代表句 (4件)

水鳥の 胸に分けて行く 桜哉
菊の秋こころにうかぶ人もあり
季語: 菊の秋 (autumn)
【現代語訳】菊の花が咲き薫るこの深まりゆく秋の日に、ふと心に思い浮かぶ懐かしい人がいるものだ。【鑑賞】静寂の中に菊の香りが漂う秋の一日に、ふと大切な誰かの面影が脳裏に浮かぶ様子を素朴に、かつしみじみと詠み上げています。「菊の秋」という季語が持つ、静かで少し寂しげな情趣が、追憶の甘美さをいっそう引き立てています。
踊振や月をいただく手の工合
季語: 踊振 (autumn)
【現代語訳】盆踊りの身振りで、まるで頭上の月を両手で押しいただくような手のしぐさが風流であることよ。 【鑑賞】踊りの美しい一瞬の手振りを、夜空の月と巧みに結びつけて切り取っています。踊り手の優美な所作と澄んだ秋の月が調和した、鮮やかで絵画的な作品です。
山別れの鷹や梢を放る風
季語: 鷹の山別 (autumn)
【現代語訳】山別れをする鷹の羽ばたきだろうか、木の梢を勢いよく揺らし、放り出すように激しい秋風が吹き抜けていく。\n【鑑賞】親子の別れの激しい気配を、梢を吹き抜ける風の勢いによって描き出しています。直接鷹の姿を具に描写するのではなく、梢を激しく揺さぶる「放る風」という力強い表現を通じて、自立を迫る鷹の鋭く荒々しい生命力を伝えています。